ペット

動物を飼う、というのは誰でもとまでは言わないが大勢の人が経験しているのではないだろうか。私個人も猫と犬、両方を飼ったことがある。猫は今でも飼っている。

そうしたこともあり、動物には愛着をもって接している。飼い猫に対しては動物というよりは、家族の一人という人と同じように考えている、と言ってもいい。それほどに、私にとっては動物を飼っているということは意味があることだ。

しかし必ずしも全ての人が動物を飼えるわけではない、アレルギーという身体的な問題であったり、そもそも動物が嫌いと言う人も中にはいるだろう。はたまた、買うためのスペースがない、何てことも十分にある。幸いにも私は今までマンション住まいをしたことがないので、動物は基本的に飼うことが当たり前のように感じていた。しかし大人になるにつれて、実は動物を飼うということは非常に労働力のある仕事なのだということも気づいていった。それも全部含めて、動物を飼いたいと思わなければ、現実問題としては難しいだろう。また、飼うに際しても物件が許可しているかどうかで変わってくるので、飼うこと事態に覚悟がいることを含めて、住む場所についてもよく吟味して選ばなければならない。

ところがだ。心無い人がいるのも仕方ないとして、実際に無抵抗の動物に対して危害を加えたり、自分達の都合で動物を飼ったくせに、最後まで飼い主としての義務を果たさないまま捨ててしまう、ということもあるので、個人的にはそんなニュースを聞くたびにやるせない気持ちになる。動物はものではなく、生き物として認識している人が少なすぎると思っている。

私たちが日用品で使っているような消耗品のように、代わりがいくらでも効くような、そんな価値しかないものではない。ちゃんと生きているのだ、呼吸をして、用を足して、食事をして、子供を産もうとすれば産める、人間と姿形が違うだけで哺乳類という分類では同じところに立っている。

何も考えず、ただなんとなく飼ってみた、なんて人は考えを改めなおしてもらいたいくらいだ。命と向き合うことは、それだけ生物の営みを見て行くということになる。

それを果たせない人は飼う資格はないと断言してもいい。それくらい、本来は重いことだ。

そんな状況のため、最近でも良く聞く『動物愛護法』という、法律を聞いたことがあるという人は大勢いるでしょう。これは動物を飼っている人全てに当てはまる法律で、動物に対して危害を加えるようなことが確認できたら、最悪刑事罰を受けることもある。

法律の概要の中には、商売として動物を売っている人に向けてのものから、ペットを飼っている人に対しての法律まで、幅広く定められている。そこで法律について紹介していきたいのだが、諸事情により全ては説明できないので、今回は第一章から第三章、全九条まで紹介していこう。

動物愛護法 第一章 総則

まずは一章に関してだが、ひとまず原文を紹介していこう。

ここからは個人的な見解で書くことになるが、第1条から3条からに関しては動物が1つの生き物として意識して、正しく飼育して生活しなければいけないという事に他ならないだろう。

私は幼い頃から、物心つく前から両親が猫と犬と生活をしていることもあり、動物と生活すること事態がごく自然のことのように受け入れていた。

特に猫は今でも飼っているので、愛着に関しては誰にも負けないくらい持っている。飼っている、というよりは家族として生活している、として一緒に同居している、みたいに今は思っている。姿・形は人間と違っていても、空気を吸って、食事をして、寝る行動は人間と変わらないと考えている。

しかしこれは、私が子供の頃から両親に、動物に対しての接し方を教わり、適切な飼育方法を教わっていたこともあり、きちんと飼育できていると自負しているるが、皆が皆そうとは限らない。

実際に、動物虐待としてニュースにも上がるように、人間の道具のように扱っている人も中に入ることが非常に残念で仕方がない。

猫アレルギーという、肉体的な病気が発病してしまった場合はやむなしとして、消耗品・または取替え品みたいな軽い気持ちで、動物を簡単に捨ててしまう人がいることに対して、非常に憤りを覚える。

代わりなんていくらでもいる、命を軽んじている人がいることもまた事実。ブリーダーなどと言う肩書きは名目上で、実態は放し飼いという無法状態で何百匹もの犬が一戸建ての家で飼育され、その中には多くの死骸が混じっていた、なんてニュースも聞いたことがある。

こうした自体をなくすために、国は動物に対しての扱い方を明文化する必要があったと考えると、嘆かわしい。命を扱うと言うことがどれだけ重いことなのか、それを理解していない人がいる状況を、なんと訴えればいいのか。

この第1条から3条までは、そうした当たり前の命の育み方を唱えている内容になっている。

猫や犬に限らず、幼稚園や小学校低学年の頃は、クラスや学年で兎やハムスターなどの、小動物を皆で飼育している、なんてこともある。私が幼いころも、教室でハムスターを飼育していたなんて時期もあった。

情操教育の一環、として考えればたいそうご立派なことだが、ここでも教師がきちんと命の重さを教えなければ、無慈悲に動物の存在を軽んじてしまう人間が増えてしまう。

やはりどんな状況においても、動物を飼育するということが、どれだけ大変で、常に目を離すことが出来ない存在なのかということを再認識しなければならない。

動物はしゃべることは出来ない、病気になっても訴えることはなくことだけ。次第に弱っていく姿を放置して、後から助けに入っても手遅れになる。

飼育に際しての必要な知識も飼う前に身につけなければならない、それが動物を飼うことの重要性なのだと、ここでは述べている、と私は考えている。

動物愛護法 第2章 基本指針等

こちらも同様に、まずは原文を紹介していこう。

第五条  環境大臣は、動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針(以下「基本指針」という。)を定めなければならない。

2  基本指針には、次の事項を定めるものとする。

一  動物の愛護及び管理に関する施策の推進に関する基本的な方向

二  次条第一項に規定する動物愛護管理推進計画の策定に関する基本的な事項

三  その他動物の愛護及び管理に関する施策の推進に関する重要事項

3  環境大臣は、基本指針を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ、関係行政機関の長に協議しなければならない。

4  環境大臣は、基本指針を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを公表しなければならない。

第六条  都道府県は、基本指針に即して、当該都道府県の区域における動物の愛護及び管理に関する施策を推進するための計画(以下「動物愛護管理推進計画」という。)を定めなければならない。

2  動物愛護管理推進計画には、次の事項を定めるものとする。

一  動物の愛護及び管理に関し実施すべき施策に関する基本的な方針

二  動物の適正な飼養及び保管を図るための施策に関する事項

三  動物の愛護及び管理に関する施策を実施するために必要な体制の整備(国、関係地方公共団体、民間団体等との連携の確保を含む。)に関する事項

3  動物愛護管理推進計画には、前項各号に掲げる事項のほか、動物の愛護及び管理に関する普及啓発に関する事項その他動物の愛護及び管理に関する施策を推進するために必要な事項を定めるように努めるものとする。

4  都道府県は、動物愛護管理推進計画を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ、関係市町村の意見を聴かなければならない。

5  都道府県は、動物愛護管理推進計画を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを公表するように努めなければならない。

この第2章では、動物に関する法律に関しては環境大臣が基本的な動物に対しての取扱いを定め、そして都道府県では個別にそれぞれの推進を推し量らなければならない、としている。

簡単に言えば、行政に関わる人間の裁量1つで、動物達に関する取り扱いが決められてしまうと言うことだ。もし動物を毛嫌いしている人がこうした推進に関わるようなことがあれば、それこそ非道なことをしようと、決め兼ねない人もいるかもしれない。もちろん、そんな案が通るようなら、この日本という国は既に秩序としてのバランスは崩れきっている、ということに他ならないので今は置いておく。

例えば、東京と大阪に分けてみると、大まかな内容は同じなものの、若干ところどころで明文化しているところとしていないところがある。

追記しておくが、明文化していないというだけで、書いていなければしても構わないと言うことではないので、その点に関しては弁明をしておく。詳しい内容を知りたい方は、東京都と大阪府の動物愛護法を確認していただきたい。

もちろん、上の一存だけで動物の取り扱いが決められることはなく、大まかな方針を環境大臣が定め、その後都道府県別にそれぞれ内容を伝え、地域ごとに推進しながらも、地方自治体からの声をまとめて、動物愛護に関する条例をどのようにして実施していくのかを決めていく、ということをここでは述べているだろう、と私は見ている。

ピラミッド方式で意見を交わしながら、私達の生活に役立てていこうとしているが、実際の条例の内容を把握している人は少ないだろう、と思ってしまうが、そもそも動物に対しての接し方がきちんとしていれば、何の問題がないのだが、そうもいかない。

たまにでも構わないので、こうした条例に目を通しておいて、理解を深める機会をつくってもいいのではないか、と思う。

ペットと暮らしましょう

    動物愛護法 第3章 動物の適正な取扱い

    第七条  動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者又は占有者としての責任を十分に自覚して、その動物をその種類、習性等に応じて適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに、動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。

    2  動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物に起因する感染性の疾病について正しい知識を持ち、その予防のために必要な注意を払うように努めなければならない。

    3  動物の所有者は、その所有する動物が自己の所有に係るものであることを明らかにするための措置として環境大臣が定めるものを講ずるように努めなければならない。

    4  環境大臣は、関係行政機関の長と協議して、動物の飼養及び保管に関しよるべき基準を定めることができる。

    第八条  動物の販売を業として行う者は、当該販売に係る動物の購入者に対し、当該動物の適正な飼養又は保管の方法について、必要な説明を行い、理解させるように努めなければならない。
    第九条  地方公共団体は、動物の健康及び安全を保持するとともに、動物が人に迷惑を及ぼすことのないようにするため、条例で定めるところにより、動物の飼養及び保管について、動物の所有者又は占有者に対する指導その他の必要な措置を講ずることができる。

    最後に第3章についてだ。ここでは動物を飼う際の注意事項を述べている。当然と言えば当然の内容なのだが、明文化している以上は、これらを理解していない人が多いということに他ならないことも事実として見るしかない。

    猫と犬、この二種が飼われている比率としてはごく一般的なものかもしれないが、当然ながら行動スタイルも習性も全く違うため、同じ要領で飼う事は出来ない。きちんと把握した飼育方法で生活していかなければ、動物がストレスを受けて早死にしてしまう、何てことも十分にありえるからだ。

    詳しい習性等は次項で述べるとしても、きちんと自分たちが管理しなければならないということである。

    管理できていない、人様に危害や不快感を与えるようなことになれば、隣人トラブルに発展することも良くある話だ。

    最近で有名なペットトラブルとしてあげるならば、芸能人の反町隆史と松嶋奈々子夫妻が飼っていた、ドーベルマンが隣人を噛んだという事件が、よく分かりやすい代表例だろう。

    当事者間では示談が成立しても、この事例の場合では被害を受けた家族は契約を交わしていたマンションから退去してしまい、不動産と既に契約更新をしていたこともあり、不動産側が被害を被ってしまい、賠償金請求を求める民事訴訟に発展するといったことになった。

    この場合は加害者側が全面的に責任があるということで、地裁では賠償金支払を命じている。

    ただ飼っていた動物がドーベルマンという、犬の中では非常に攻撃性の高い犬種ということも鑑みても、今回の自体は飼い主側に非があると見るしかない。

    端的に言うと、反町さんらが住んでいたのは一般的に言えば都内の高級住宅街にあるマンションでの生活の中で起きたトラブルということで、マンションという集合住宅では特に動物に対しての躾が求められる環境でのトラブルが起こった場合、飼っている側の責任が非常に重いということだ。

    一戸建てならば問題ないのかということでもなく、一戸建てでも動物から発せられる糞などの匂いに気を払わなければならない。悪臭が問題になることも良くある話、苦労するかもしれないがそれが動物を飼うことだということを覚悟しなければならない。

    それに動物の糞などは飼い主がきちんと片付けて処理しなければならないのは当たり前だ、自分たちで片付けられるなんて器用なことを求めるような人はましていないはずだと信じている。

    それと付随するように、動物の入手方法としては、ネットなどでの貰い手や里親募集などの掲示板もあるが、一番多く利用されているのはペットショップの購入だろう。

    そこでも、買おうとしている動物に対してのきちんとした説明をしなければ、買い手側は間違った解釈のまま飼育をしてしまう恐れも十分にありえるので、気をつけなければならない。

    これだけ見ても、動物を飼うことがいかに大変なことか、ましてマンションなどの狭い環境での飼育の際は慎重を重ねなければいけないということを訴えている。

    気軽に動物を飼える環境にあったとしても、細心の注意を払わなけれが飼い主としても、動物としても、そしてコミュニティという中においても、トラブルが容易に発生してしまうと言うことだ。